大腸癌治療について

年々増加傾向にある大腸がんに対して、主として内視鏡治療・手術・抗がん剤を中心に病態に応じた最新の治療を行っております。早期癌は基本的に内視鏡手術で治癒できることが多いのですが、ある程度進行された患者様には手術をお勧めしています。当科では開腹手術に比べて小さな傷ですむ腹腔鏡下手術を積極的に取り入れ、難度の高い大きながんに対しても腹腔鏡で手術を行っております。 腹腔鏡下手術は傷が小さく、痛みが少なく、ほとんどの方が術後の回復が早く早期に退院できるなどの特徴があります。術後の切除病変を病理検査で評価し、StageⅢ以上の場合は再発予防のために注射による抗がん剤治療(補助化学療法)をお勧めしております。StageⅡでも病理学的に再発のリスクが高い方は抗がん剤治療を勧める場合があります。既に転移を有するStageⅣや術後に再発を起こした方にも、抗がん剤治療や手術治療を行っております。