受診に関する項目集

いびきで悩んでいますが、相談に乗って貰えますか

もともと鼾は耳鼻科の担当範囲ですが、後で述べるマウスピース(スリープ・スプリント)が有効なので、当科でもある程度の対応は可能です。

主人が無呼吸にぴったり当てはまりますが、いびきの親玉程度で病院などかかれるかと頑固で困っています。
  • 肥満があれば減量(8kgくらいが目標)を試みて下さい。節酒や減酒も有効です。睡眠薬や精神安定剤の減量も効果がありますが、ただし、薬剤の減量はその前に主治医とご相談下さい。横向きで改善するならば背枕・抱き枕などをまず勧めて下さい。鼻の悪い方では、その治療も有効なことがあります。実行が難しいことは分かりますが、自力では治療ができないことを自覚すれば、病院に行く気持ちが湧いてくるかもしれません。
  • 病院に行けば必ず治療をされる訳ではないこともお話して下さい。ご自宅でできる簡易検査だけで、軽症と判断されればご夫婦ともに安心して過ごせます。
  • 高血圧や不整脈、パーキンソン症候群などで通院中の方ならば、現在の主治医の先生にご相談下さい。睡眠時無呼吸症候群はこれらの疾患と密接な関係があるので、現在の主治医の先生と連携して治療をしていく必要があります。検査ないし治療が必要と判断された場合は、紹介状をお持ちください。もし、CPAP治療が必要となった場合も、現在の主治医の先生が承諾して下されば、CPAP治療継続に必要な毎月の受診を主治医の先生に依頼することも可能です。
  • 脳卒中や心筋梗塞の経験のある方の睡眠時無呼吸は深刻です。睡眠時無呼吸はこれらの疾患の原因になることがあるので、重症であれば症状がなくとも再発防止のために治療をした方が良いと思います。
  • 治療後に「今までの自分を振り返ると可哀そうだった」と述懐された方がいます。まず、前向きに考えてみましょう。
  • 湘南大磯病院では睡眠時無呼吸症候群の市民講座(医療講演)を行っています。一度受講されるのも良いと思います。日程はHP等に掲載します。
以前に睡眠時無呼吸と診断されレーザー治療を受けましたが、最近また再発したような気がするのですが

レーザーは軽症の方に行われ、日帰り治療で済んでその後の通院も要らないので好評ですが、2~3年後の再発がしばしばあります。再度検査を行って、重症度に合わせた治療を検討することをお勧めします。

以前にCPAP治療を受けていましたが止めてしまいました。また、治療を考えた方が良いでしょうか。

CPAP治療をしていたとのことなので重症のようです。重症なのに放置しておくと脳梗塞や心筋梗塞に罹患する確率が高まるので、無症状であっても治療を継続するべきです。CPAPも随分小型化して使いやすくなっているので、試してみると良いと思いますが、治療前の再検査は必要になると思います。

治療が必要になっても、定期的に通院するのは難しいです。

最近はCPAP治療をして下さる開業の先生はかなり多くおいでです。かかりつけ医として、それらの先生方へのご紹介を積極的に行っています。

また、これらの先生方の多くは、簡易検査(後に記します)は施行して下さるので、まずは近隣の先生にご相談の上で、必要があれば当院に紹介をしていただくのも良いと思います。