月の終わりに受診した後に、翌月の最初に受診しても毎月の受診と数えますか?
大丈夫です。カレンダーでの月が変われば翌月と数えます。
月末の予約でしたが、急な出張が入ってしまいました。
長期の海外旅行などの理由があれば、翌月受診で結構です。なるべく事前にご連絡下さい。3か月間を超えて受診した場合には、健康保険外診療になることを御承知下さい。
CPAPは自宅にあるので、受診しないほうが得です。
健康保険では規則に従って受診することを定めています。規則違反で保険が適用されなければ、窓口での医療費請求金額が3(3割負担の方)~10倍(1割負担の方)となっても文句は言えないとこになります。お気を付け下さい。
同じ月に2回受診して、翌月はパスできますか。
残念ですが、カレンダーの月が変わっていなければ「無駄な」受診となってしまいます。
CPAPのための毎月受診は大変なので、口座引き落としなど工夫ができませんか?
申し訳ありませんが、健康保険の決まりなので、原則的に毎月の受診が必要です。
病院への定期通院が困難なのでCPAP装置を自費購入したいのですが。
CPAPは安全な装置ですが、医療用の治療器具なので一般の方が自費購入するのは適切でありません。インターネットなどを通じて個人輸入した場合は、医療用薬剤の個人輸入と同様と考えて下さい。
引っ越すことになりました、どうすれば良いでしょうか。
CPAPを病院に供給している会社の多くは全国展開をしているので、事前に担当医に転居先を知らせて、信頼できる医療機関を探して貰うことができます。
近所に睡眠時無呼吸の治療ができる医院ができました。
CPAPは使用可能な睡眠時無呼吸症候群の重症度が決められているので、担当医に相談して重症度を記した紹介状を作成してもらいましょう。
旅行用の小型器があると聞きました。
通常のCPAPの半分以下のサイズの装置もありますが、動作音やメモリー、加湿器など標準用よりスペックが低くなるので、日常使用には必ずしも適していません。その上でご希望の場合は担当医にご相談ください。
旅行用にもう1台欲しいのですが。
2台目のCPAPは健康保険外となるので、自費購入となります(20~40万円程度)。原則として病院では自費購入のお手伝いはしませんが、事情がある方はご相談ください。
CPAPを装着すると鼻が詰まります。
専用の加温加湿器(下記)を追加する、耳鼻科で相談するなどの対策があります。
CPAP専用の加湿器があると聞きました。
オプションとしてCPAPに接続して使う専用加温加湿器があり、医師が判断すれば無料で追加することができます。冬季の鼻の痛みや鼻閉には有効ですが、毎日の水の交換(機種によっては精製水を指定)は面倒と思う方も少なくありません。
装着すると口の中や喉が渇きます。
無意識に口を開けている方に多いようです、鼻ふさぎテープや加温加湿器(上記)の追加などを考慮してください。
寝ている間に無意識にCPAPを外してしまいます。
残念ながら適切な対応策はありません。夜間に外れていることに気づいたら再装着して、使用時間を増やしてください。
CPAPを使っても無呼吸低呼吸指数があまり下がりません。
CPAPの設定圧が不十分な場合と、CPAPが苦手な無呼吸(中枢性無呼吸)が多く含まれている可能性があります。担当医にご相談ください。
無呼吸低呼吸指数はどの程度まで下がればよいのですか。
明確な基準はありませんが、理想的には正常範囲(5回/時未満)、多くとも10回/時と考えて良いと思います。事情がある場合は15回/時までは経過をみることもあります。
CPAPを装着するとげっぷやおならが出ます。
鼻にかけた空気が気管だけでなく胃にも入ってしまうためです。効果を多少犠牲にして上限圧を下げると改善が期待できます。
夜半に目が覚めると、再装着しても眠れません
睡眠薬を併用する方法もありますが、4時間以上装着ができていれば、可能な範囲で再装着をすることでよいと思います。
翌朝にマスクの跡が顔について恥ずかしい思いをしています。
必ずしもお勧めできることではありませんが、実際は意図的にマスクを緩めに装着(空気漏れは大きくなります)している女性は少なくありません。
無意識に口を開けてしまうために、空気が喉と口から洩れて目が覚めてしまいます。
チンストラップという頭から顎にかけて縛るひもがありますが、口ふさぎテープでも十分対応できると思います。鼻と口を覆うマスクで対応するとこも可能です。
夫はCPAPをつけないで寝る日が多いのに、平気で毎日運転をしています。大丈夫でしょうか。
道路交通法で、医師はそのような患者さんを公安委員会に通報することが認められています(守秘義務の部分的解除)。自動車のような「危険物」の操作において安全配慮を怠ることはそれほど重大なこととお知らせください。
CPAP以外の治療法はありませんか。
比較的軽い睡眠時無呼吸症候群ならばマウスピースを考慮する余地があります。
重症では減量手術や、ペースメーカーのような神経刺激装置を埋め込む方法などが国内で認められています。これらには適用するための基準があるのでご相談ください。